長男に「中秋の名月」だよと言うとテレビを見ながら「へー」と言われた。気持ちはわかる。月はいつもあるだろと思う。年取ってから季節のイベントや移り変わりに趣を感じ始めた気がする。「いとをかし」とはこのことかと。多分もっと年取ると今見過ごしているものにも心を動かされるのかしらと若干ウキウキする。見えないものが見え始める。月の模様がうさぎの餅つきに見えるというのもよく考えられたもので、情報がない時代にお月様なんて不思議で仕方ない美しいものって感じか、不気味で恐ろしいものって感じか、知ってしまうと途端につまらなくなってしまうものもある気がする。知らぬが仏。
お月見に団子を食べるというが長男がどうしてもいちごのドーナツが食べたいって言うから宿題も何もかも終わってから2人でミスドへ。お月様もポンデリング食べながらお月見されるとは思ってもみなかっただろう。長男に関しては月も見てない。
桜の木にはよく毛虫がつく。モンクロシャチホコなんてよくいる。あいつは毒がないから息子らに触らせると手に乗せて他の子に見せびらかす。「おれは触れるんだぞ」と言わんばかり。息子よ。そいつは焼けば食べられるんだぞ。そこまでいけば玄人だ。私は食べない。蜂の子は生きたまま食べる。スズメバチの蜂の子は美味。
来週には秋分の日。暦でも秋か。今年の終わりも霞んで見えてきた。早いもんだね。
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